創業70周年!全てのご関係の皆様に感謝申し上げます
新年あけましておめでとうございます。
2025年1月1日、当社は創業70年を迎えることができました。
これまで当社を支えて頂きました全てのご関係の皆様に、改めまして感謝申し上げます。
当社は1955年1月1日、各種ゲージの製造を目的に森川逸三(もりかわ いつそう)が創業しました。
日本が戦後の復興へ向かう中、消失した様々なインフラを整えていく、大量にモノを生産していくには、
昔ながらの1つ1つの現場現物に合わせて微調整を行いながらのモノづくりではなく、
構成部品1つ1つの精度をあげ、調整代を少なく早く組立てていく必要がある。
それには、1つ1つの部品を正しく精緻に評価できる測定器も必要、ノギスやマイクロメータといった
現在では汎用的な測定器もまだまだ入手困難な時代の中、製作する上でのリソース、初期投資が
そう大きなものではないものの、部品精度に直結するゲージは付加価値高く、ゲージ製造が事業として
成立しやすいのでは?と踏んでの起業であったと聞いております。
とはいえ、田園に囲まれた三木町界隈で、ミクロンオーダーのゲージが必要とされる分野も限られており、
持っているスキルが活きるものであればお客様から持ち込まれた色んな要望に応えてきた歴史もあります。
市場要望にどうにかこうにか応える自負、それが当社理念の
『どなんかするを誇りに どなんかできるを喜びに』のバックボーンとなっています。
その名残として?、今現在においても営業部門を持っておりません。
そして1971年9月1日に株式会社森川ゲージ製作所として設立され、現在54期目となります。
52期、53期と過去最高売上を更新してきましたが、54期に入りましても、同等ペースで進んでいます。
むしろ、生産キャパ都合により、折角のお客様からのお引き合いに応え切れておりません。申し訳ありません。
思い描いた志はあり、長期目線で、当社の成長へ向けた当社なりのステップ,組織作りを進めています。
現在は時代の大きな転換点。多様性のなかでも、各々の社員、世間からみた当社、存在意義は認められてこそ。
当社理念『どなんかするを誇りに どなんかできるを喜びに』、言うは易し、愚直に追求して参ります。
引き続き、ご愛顧のほど、宜しくお願い致します!
株式会社森川ゲージ製作所
代表取締役 森川正英
創業間もない頃
写真中央が創業者・森川逸三。写真手前右端が2代目社長・森川英憲。
がんばれ、牧野フライス! ~当社冬季休業日のお知らせ~
株式会社森川ゲージ製作所 代表取締役 森川正英です。
2024年、ご関係の皆様、本年も大変お世話になりました。
当社のほう、12月29日(日)~年明け1月5日(日)まで冬期休暇とさせて頂きます。
2025年におきましても、引き続き、宜しくお願い致します。
仕事納めの企業も多い12月27日に飛び込んできたニュース『ニデック社、牧野フライス製作所にTOB』、
衝撃的でした。マキノファンを公言する私としましても、残念というか一言…『絶対イヤ』だなと。
牧野フライス製作所殿と当社のお付き合いは私の社長就任直前期からになります。
当社のコアコンピタンスである仕上げ技術を活かすためにも、その前工程である機械加工工程の
レベルを引き上げたい、その思いで始まった当社の設備投資ですが、その先駆けであったのは、
牧野フライス製作所製の横型マシニングセンタ:a61nx(2014年4月導入)、および、
太陽工機製の立型内外径複合研削盤:VM-55の導入(2014年8月導入)、その2台の導入からでした。
その2台の導入がハマり、以降の当社が扱う製品群は、より難易度の高いモノへと飛躍出来ました。
(※両機はその後も同型機を追加導入しておりますし、a61nxについては同型機4台をMMC2という
自動倉庫連結システムで繋ぐという風に、発展・変容しています)
工作機械業界の中でもハイエンド寄りの立ち位置にある両社、その社風や社風の源泉である
両社の方々と交流することで、当社の技術レベルは各段にあがりました。
共通項は、『ただ機械を売るだけでなく、それなりに高価な機械を売るからには、導入先に
うまく活用してもらって高付加価値製品を受注できるようにする、高いなりの価値を示す』
ということかと思います。
実際に製作工程を見学させて頂いても、競合他社同等品比で、実機の価格差以上に工数を掛けている、
手間暇かけており、高いけど安いように思っています。
(完成された工作機械の機械代としては高価だけれども、実機を作り上げる迄の工数を考えるとむしろ割安)
牧野フライス製作所殿から学ばせて頂いたこと、印象に残ったエピソードは多数。
例1:初めての工場見学にて
牧野フライス社厚木工場見学時…工場内各所で『ダメなんだ、こんなんじゃダメなんだ、まだまだなんだ』と
初めて訪れた私に、(先方的に)不十分と思っている事をストレートに言ってしまう。元製造課長の方に
ご案内頂いたのですが、そんな工場案内は初めてで、笑い転げましたし、良いモノは良い,悪いモノは悪い、
と隠さない実直さ、(ダメだダメだと言ってるけど目標そのものが必要な規定・基準より遥かに高い)、
工数削減より、あくまで質の追求=高付加価値。
忘れかけていた当社元来のマインドとも重なり、感銘を受けたことを覚えています。
ごまかさない実直さは信用を生むと信じています。当社の工場案内も、不具合品の朝市台を必ずお見せして
「うちは不具合出ます、100%良品を目指すけれども、人間のすることなので100%は有り得ない。
うちは不具合出します。でも再発防止に全力で努力することはお約束します」とお伝えするようにしています。
例2:導入機の立会い検査にて
設備導入の際には、購入機が粗方完成した段階で、仕様通りか、引き渡し前に現地立会い検査に伺います。
同席していた若手営業担当者が、当社購入機のなにかを見て血相を変えて先方製造の方に注意していました。
配電盤内の結線について、『この仕事は美しくない!』とおそらく先輩である先方製造の方に注意している姿、
仕様上それほど関係する訳ではないように思いましたが『美しい』仕事…、
誇り高く飽くなき質への追求、学ばせて頂きました。
年の瀬に様々に振り返り、感傷的になりますが、ガンバレ、牧野フライス殿!
当社の目指す"ホンモノづくり”に近い志向の、誇り高い職人集団、
上場企業の宿命とはいえ、マキノ機ユーザーとして、牧野フライス製作所殿の皆様が、
これまで通り、質の追求にこだわる誇り高き存在であり続けますことを心から応援しております!
令和6年12月28日
株式会社森川ゲージ製作所
代表取締役 森川正英
2024年冬季賞与支給式を行いました!
2024年12月27日(金)終業後、当社の2024年冬季賞与の支給式を行いました!
当社の足元の業績は堅調に推移しており、2024年、目標値若干+αにて、なんとか乗り切れそうです。
取引先様、特に鋼材仕入れ業者様から聞く2025年以降の当社類似業種動向は悲観的なものが多い印象ですが、
当社のほう、今のところ2025年初頭に向けても、堅調な推移を見込んでおります。
新事業/新領域へのチャレンジも見込んでいますし、将来を見据えた業務スタイル転向の模索も続けていきます。
業績のほう、もちろん当社の力に依るところではなく、まずはお客様からのご依頼(ご発注)あってのものです。
お客様、そして外注先様・仕入先様といったお取引様、心より感謝申し上げます。
賞与支給式では、会社より、賞与だけでなく贈答品も配られました。
今年の贈答品は、お米。おこめ~るのくりやさんから購入させていただきました。
石川県産『ミルキークイーン』2kg,福井県産『いちほまれ』2kgが全従業員に配られました。
以前にも贈答品としてお米が配られたことがあるのですが、その際は、ガソリンや電気代、
砂糖やお肉などの輸入系食品、円安傾向もあってあらゆるモノの値段が上がる中、お米の値段はあがらない、
むしろ下がっているいうことからの応援購入であったものが、現在は価格高騰してしまい、家計に優しい、
喜ばれる贈答品としてお米がチョイスされました。
銘柄選びは、もちろん、頑張れ石川県!からの石川県産ミルキークイーンです。
森川ゲージ製作所、発展途上なれど、改善・向上目指して引き続き努力して参ります。
ご関係の皆様、今後ともご指導ご愛顧のほど、宜しくお願い致します!
稼働監視システム『Remces』本格稼働始まっております!
2024年10月より、RYODEN社の『Remces』という稼働監視システムが
当社機械加工工程全域にて本格的に稼働しています。
これからの人手不足時代にあたり、人は人らしい作業に集中できるよう、
無人化自動化を積極的に推進している当社ですが、まずは現場現実をファクトベースで分析しましょう、
人の手による申告制の稼働実績では、どうしても観察する人の主観フィルターが掛かってしまう、
人が何もしなくても自動的に採取できるデータを…
ということでデータ採取およびそのデータ蓄積を始めています。
計画(Plan)に対して実績(Do)はどうだったのか。
なかなか計画通り出来ないものではありますが、その中でも、
やれば出来たこと(前もって対処できたはずのこと)と
予測出来なかったこと(想定外だったこと、やってみなければ分からなかったこと)に
区分けて反省し(Check)、やれば出来たことを今後において徹底的に実行する(=凡事徹底)、
また予測できなかったことに対しても、今後において再発防止を考える(次のAction)。
計画通り/計画以上に実績を高めるために、まずは現場現実の状況が独りでに見える、
を目指してのものです。
機械加工工程ではもちろん工作機械を扱っていますので、
『各機械の稼働時間/稼働状況が分かる=電気使用量が分かる』ということになり、
工作機械を、無駄なく効率よく稼働させるということは電気使用量を最適化することにつながり、
さらに、電気使用量の最適化≒削減は、CO2排出量の削減に直結します。
要するに、当社なりのSDGs と考えています。
当社事業が拡大すると共に機械台数は増え、稼働時間は長くなり、電気の総使用量は
増えてしまうのかもしれませんが、その中でも削減し、地球温暖化を抑えられれば…
鋭意努力して参ります!
「香川県職業能力開発関係表彰式」にて当社2名表彰されました!
2024年12月17日、ホテルパールガーデンにて、職業能力開発関係表彰式があり、
技能検定試験成績優秀者、技能士会活動功労として、当社より各1名表彰されました。
おめでとうございます! 良い顔しています。
当社は技術と技能は両輪と考えています。
当社では、ものづくりを通じて人材が成長していく様をMGWピラミッドで表現しています。
MGWピラミッドの説明文は以下です。
社会人として、人として、成長していく上での、森川ゲージ製作所の考えを示すものです。
ピラミッドの高さは習熟力を表し、大きさ(面積)は、人間力を表します。
基本、習熟、応用というプロセスを踏むことで人間力を高め、ホンモノにたどり着くことを目指します。
というものです。
ワーク・ライフ・バランスという言葉がありますが、当社が目指すものは、『ワーク・イン・ライフ』。
生活の一部として仕事時間を充実したものに。
単に自身の力量UPだけでなく、同僚やひいてはお客様に価値ある人物として信頼されるように。
一人ひとりの社員の成長支援を惜しみません。
今回表彰の二人にも、引き続き更なる研鑽を願っています!