社内教育訓練_20240817
8月17日(土)、土曜の出勤日を利用し、四半期毎の社内教育訓練を行いました!
機械加工系部門では、『工場エア、その質の管理』
機械組立系部門では、『機械要素:取付座』および『バリ取り:方向と要点』
生産管理系部門では、『材料および熱処理』
教育訓練内容も、より実戦的な内容にて、
指導者のトレーニングともなるよう各部門リーダーによる指導にて、実施しております。
日本での生成AIやディープラーニング研究の第一人者である東大・松尾豊氏は香川県出身で、
各種メディアでもよく発信されています。
曰く、生成AIなどの先端技術は日進月歩、日々アップデートされる中で、常に試行錯誤し続ける必要がある。
数年前最先端だった技術が現在は既に陳腐化して使えないものも多い。結果、何年研究したというよりも、
より新しい技術を学んだ者が必然的に強くなりやすい…そうです。ちょっと切ないですね。
それに対して当社が担っているものづくり ~精密仕上げ技術:寸法/幾何公差/表面粗さについて
精度の高いメカニカルな部品・ユニットを作る~ 上で必要なことは『原理原則の追求』と認識しています。
では、その原理原則が新発見等によりどんどん移り変わっているかと言うと、そうでもない気がします。
何十年も大きな変化、アップデートは現状起きていない、と思います。
つまり、我々業界で必要な知識・スキルは一旦身に付けると陳腐化や劣化しにくいもの、であり
努力して身に付けたものが長く活かせるもの、と考えています。
教育訓練等により、まずは原理原則を知ることからのスタートになりますが、その先は、
どれだけ深く知るか・徹底できるかという勝負、やったもん勝ちと言えます。
マザーマシンと呼ばれる工作機械の歴史で考えますと…
~1930年代末まで米国や欧州製工作機械の輸入に頼っていた状況から、1940年代にかけ一気に
工作機械の日本国内生産化が試行され、戦時下をくぐってスイスの工作機械メーカーなどの技術を吸収、
戦後の1950~1960年代に発展・成長したのが現在の日本の工作機械業界のようです。
国産化当初は海外の工作機械を模倣するところからのスタートだったようですが、
結局は原理原則を知り、それを如何に深化させるか、忠実に実現するか、ではなかったのかと思っています。
昨今はハードよりもソフト優勢の時代かと思います。
いかにソフトの世界やバーチャルな世界が進化しようとも、それだけでは成り立たず、
ハード・リアルの世界とセットで必要なのではなかろうか、と想像します。
当社のような機械系ものづくりはすでに成熟産業なのかもしれません。
爆発的な成長はないかもしれませんが、成熟産業の中にも成長はあると思っています。
当社社員、異業種からの転入者も増えておりますが、先行き不透明な時代にも、
一段一段の積み重ねが活きる、汗が身となり骨となるよう、成長支援を惜しみません。
鋭意努力して参ります!
株式会社森川ゲージ製作所
森川正英